金糸刺繍や金駒刺繍の、産着を彩る金彩加工について

金糸刺繍や金駒刺繍の、産着を彩る金彩加工について

産着に華やかさを添えてくれる代表的なものは何と言っても金ですね。当店でお貸出ししている産着にも、様々な金彩加工や、金糸の刺繍、金駒刺繍などが施されたものが多数ございます。

兜の鍬形部分の金彩加工は遠くから見ても華やかです。

日本で衣服に金が使われだしたのは平安時代の中期以降と言われており、金彩技法は安土桃山から江戸初期にかけて確立されたと言われています。

金糸の縁取りが美しい刺繍で描かれた牡丹は本当に艶やか!

金駒刺繍が少しあるだけで立体感が増します。

こちらの産着に見られる金の刺繍は駒繍(こまぬい)という刺繍技法を使い施されたもの。金駒刺繍と言って、刺繍針に通せないような太い糸や金糸を木製の駒に巻いて、それを転がしながら綴糸(とじいと)で留めていく技法です。

良く見ると、とても繊細で美しく細かく縫われていることが分かります。まさに職人技術の賜物と言えますね。

金糸刺繍で描かれた牡丹と金駒刺繍の美しい装飾。

このように金彩加工の施された産着には、華やかさで豪華な印象がより一層加わり、上品さや高級感が演出されます。写真だけではお伝えしきれないほど美しい技法の数々、届いた際には是非まじまじと眺めてみてくださいね。

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