子どもや成人前の女性に多く使われる「鞠」の柄。よく目について可愛らしいですが、どんな意味があるのでしょうか?
鞠は、長い糸を使って作られることから、「縁を結ぶ」という意味で描かれていたようです。
「良縁が来るように」「円満な家庭を気づけるように」と、親は子供に願いを込めて産着を着せていました。また、娘が嫁ぐ際には、お守りとして手毬を持たせたり、「手毬柄」の着物を、お守りとして嫁入り道具にすることもあります。このような習慣は、今でも受け継がれています。
普段あまり意識することは少ないですが、とても伝統的な柄ということですね。
平安時代には蹴鞠は貴族の遊びだったことから、「高貴さ」と「気品」を表すとも言われていたこともありますが、本来「鞠」は子どものおもちゃであることから、「子どもがどこに行っても寂しくないように」、結婚した時にも、円満という意味から「女性の人生を生涯に渡ってお守りください」、「どんな困難が起きても何事も丸く収まりますように」と、おだやかに過ごしてほしいという願いの方が多く見受けられます。
今の時代、結婚だけが全てではないですが、人生の中で「素晴らしいご縁を大切にできる」、そんな子に育ってほしいですね。
『お宮まいり日和』では美しい鞠柄の産着をたくさんご用意しております。赤やピンクなどの祝い着に描かれた華やかな鞠の柄を、意味を考えながらお子さまに羽織らせてあげてくださいね。